こんにちは。
10月も半ばで、紅葉が目立つ季節になりましたね。
今回は触れることで行えるケアについてご紹介したいと思います。
私たちにとって触れるという行為はとても身近にあり、
誕生時には授乳などを通して母親との皮膚と触れ合ったり、
嬉しいときや悲しいときには抱きしめてもらい、
怪我をしたときには優しく撫でてもらうなど
触れ合いを経験しながら成長していきます。
そして、手を当てることから看護が始まったと言われています。
触れるケアが心身に与える影響はどんなものがあるのでしょうか?
(1)触れることが育む心
人の受精卵は、受精後10週を過ぎるころには、脊髄の神経細胞が手足の先にまで伸び、
18週を過ぎると脳の体性感覚野につながり、触覚が生まれていると考えられています。このころから、胎児は指しゃぶりを始めます。
それは、セルフタッチの原型ともいえる行為で、体の感覚によって自らの体を知る行為です。
さらに、生後2ヵ月を過ぎるころから、体のさまざまな部位を触って探索するようになります。
仰向けになって足を触ったり、足を口に入れたりすることもあります。
特定の指を舐めることで、それまで1つの塊として感じていた指の感覚が分離し、それを思いのまま動かせるようになることを促進します。
そのようにして、何かに触れるとさまざまな感覚が生まれます。
それらは、単純な生理的レベルで感じられるものから、複雑な心理的影響を受けるものまで多彩です。
特に、心理的な影響が大きい「痛み」「くすぐったさ」「気持ちよさ」の3つは、心を育むために極めて大切な感覚だといえます。
これらの皮膚感覚は、ある程度は生まれつき備わっていて、感情と直結して本能的な行動を生み出します。
例えば、痛みは、危険を察知し他人の痛みに共感するために必要な感覚です。
また、くすぐったさや他人に触れる気持ちよさは、幼少期のスキンシップなどで形成されます。
幼少期のみならず、将来の対人関係や、心の健康にも影響を与えていることが研究で分かってきました。
また、健常群と心療内科の外来患者(抑うつや不安の高い患者)群とで、子どものころに親からどの程度のスキンシップをされていたかを比較した調査では、心療内科の患者は健常者よりもスキンシップが少なかったということが分かっています。
このように、子どものころに両親とどれだけスキンシップしたかは、意識していなくとも、将来に渡ってその人の心に影響を及ぼし続けるといえます。
18週を過ぎると脳の体性感覚野につながり、触覚が生まれていると考えられています。このころから、胎児は指しゃぶりを始めます。
それは、セルフタッチの原型ともいえる行為で、体の感覚によって自らの体を知る行為です。
さらに、生後2ヵ月を過ぎるころから、体のさまざまな部位を触って探索するようになります。
仰向けになって足を触ったり、足を口に入れたりすることもあります。
特定の指を舐めることで、それまで1つの塊として感じていた指の感覚が分離し、それを思いのまま動かせるようになることを促進します。
そのようにして、何かに触れるとさまざまな感覚が生まれます。
それらは、単純な生理的レベルで感じられるものから、複雑な心理的影響を受けるものまで多彩です。
特に、心理的な影響が大きい「痛み」「くすぐったさ」「気持ちよさ」の3つは、心を育むために極めて大切な感覚だといえます。
これらの皮膚感覚は、ある程度は生まれつき備わっていて、感情と直結して本能的な行動を生み出します。
例えば、痛みは、危険を察知し他人の痛みに共感するために必要な感覚です。
また、くすぐったさや他人に触れる気持ちよさは、幼少期のスキンシップなどで形成されます。
幼少期のみならず、将来の対人関係や、心の健康にも影響を与えていることが研究で分かってきました。
また、健常群と心療内科の外来患者(抑うつや不安の高い患者)群とで、子どものころに親からどの程度のスキンシップをされていたかを比較した調査では、心療内科の患者は健常者よりもスキンシップが少なかったということが分かっています。
このように、子どものころに両親とどれだけスキンシップしたかは、意識していなくとも、将来に渡ってその人の心に影響を及ぼし続けるといえます。
(2)タクティールケア
タクティールケアは、福祉大国であるスウェーデン発祥のタッチケアです。
タクティールとは、ラテン語の「タクティリス(Taktilis)」に由来する言葉で、「触れる」という意味があります。
手を使って相手の背中や手足を柔らかく包み込むように触れるのが特徴です。
このタクティールケアは、スウェーデンで1960年代に未熟児のケアを担当していた看護師らによって考案されたもので、彼女達が母親に代わって、乳児の小さな体に毎日優しく触れたところ、子どもの体温は安定し、体重の増加がみられるようになりました。
そこで、触れることの有効性を確信し、経験に基づいてこの技法をつくったといいます。
そして、90年代後半には各地に広まり、認知症をはじめ、がんの緩和ケア、糖尿病、脳卒中、未熟児医療、ストレスケアなど多岐にわたって活用されています。
日本には、2005年に認知症高齢者への緩和ケアの一手法として、効果・手技が紹介され、安心感や穏やかさをもたらす作用や睡眠の改善、痛みの緩和、ケアを受けた人と行った人の絆が深まる効果が期待できるということで、医療・介護関係者の注目度は高まり、現在ではさまざまな所で導入されています。
タクティールとは、ラテン語の「タクティリス(Taktilis)」に由来する言葉で、「触れる」という意味があります。
手を使って相手の背中や手足を柔らかく包み込むように触れるのが特徴です。
このタクティールケアは、スウェーデンで1960年代に未熟児のケアを担当していた看護師らによって考案されたもので、彼女達が母親に代わって、乳児の小さな体に毎日優しく触れたところ、子どもの体温は安定し、体重の増加がみられるようになりました。
そこで、触れることの有効性を確信し、経験に基づいてこの技法をつくったといいます。
そして、90年代後半には各地に広まり、認知症をはじめ、がんの緩和ケア、糖尿病、脳卒中、未熟児医療、ストレスケアなど多岐にわたって活用されています。
日本には、2005年に認知症高齢者への緩和ケアの一手法として、効果・手技が紹介され、安心感や穏やかさをもたらす作用や睡眠の改善、痛みの緩和、ケアを受けた人と行った人の絆が深まる効果が期待できるということで、医療・介護関係者の注目度は高まり、現在ではさまざまな所で導入されています。
タクティールケアの効果
タクティールケアは、心地よさや安心感、痛みの軽減効果が検証されています。
その理由は、オキシトシンの分泌です。
オキシトシンは、愛情ホルモンとも呼ばれ、脳の下垂体で分泌されるホルモンです。
タクティールケアで肌に触れ、触覚が刺激されると、血液中にオキシトシンが分泌されます。
その結果、穏やかな気持ちを体感でき、体が温まり心地よい睡眠や深い呼吸ができるようになります。
また、腸の蠕動運動活発になり、便秘の改善にもつながるとされています。
そして、認知症の患者に対するタクティールケアの効果については、行動・心理状態の改善、手や腕の筋肉がこわばる拘縮の症状が少なくなるといったことが報告されています。
ただし、すべての認知症の方に適用できるかというとそうではなく、望まない方に対しては行わないというのも、タクティールケアの大切なルールになります。
また、オキシトシンは触れられた人にだけ分泌されるものではなく、触れている人にも分泌されます。
タクティールケアは、触れている施術者も心地よさと安心を感じることができるのです。
その理由は、オキシトシンの分泌です。
オキシトシンは、愛情ホルモンとも呼ばれ、脳の下垂体で分泌されるホルモンです。
タクティールケアで肌に触れ、触覚が刺激されると、血液中にオキシトシンが分泌されます。
その結果、穏やかな気持ちを体感でき、体が温まり心地よい睡眠や深い呼吸ができるようになります。
また、腸の蠕動運動活発になり、便秘の改善にもつながるとされています。
そして、認知症の患者に対するタクティールケアの効果については、行動・心理状態の改善、手や腕の筋肉がこわばる拘縮の症状が少なくなるといったことが報告されています。
ただし、すべての認知症の方に適用できるかというとそうではなく、望まない方に対しては行わないというのも、タクティールケアの大切なルールになります。
また、オキシトシンは触れられた人にだけ分泌されるものではなく、触れている人にも分泌されます。
タクティールケアは、触れている施術者も心地よさと安心を感じることができるのです。
触診で体の内側を探査する
どれほど医学が進歩し医療機器が発達しても、医師が自分の五感を駆使して異常の有無を調べることは、医療の現場において欠かせない診察方法の1つです。
このような五感を使った診察を身体所見といいます。
視診は目で見て異常を調べ、聴診は聴診器を用いて体内の音を聞いて調べます。
そして、最も感覚的に行われるのが触診です。
手触り、温度、硬さ、弾力、腫瘤の有無、痛みの有無など、目には見えない体の内側の様子を手の感触だけで探っていくのです。
触診をしているときの医師の様子は、まるで頭の中にある体内の地図をたどっているかのようです。
最先端の技術を用いる医師ですが、実は皮膚感覚の優れた人たちでもあるのです。
このような五感を使った診察を身体所見といいます。
視診は目で見て異常を調べ、聴診は聴診器を用いて体内の音を聞いて調べます。
そして、最も感覚的に行われるのが触診です。
手触り、温度、硬さ、弾力、腫瘤の有無、痛みの有無など、目には見えない体の内側の様子を手の感触だけで探っていくのです。
触診をしているときの医師の様子は、まるで頭の中にある体内の地図をたどっているかのようです。
最先端の技術を用いる医師ですが、実は皮膚感覚の優れた人たちでもあるのです。
ユニバーサルデザイン
ユニバーサルデザインとは、年齢、性別、国籍、身体など、個々の人の特性や能力に関係なく初めからすべての人が利用しやすいように、街や建物、製品、環境、サービスなど、社会全体を見直して改善していこうという考え方です。
ユニバーサルデザインは、Universal(普遍的な、万人の、万能の)とDesign(設計、構想、計画)という2つの英語が合わさったもので、そのアルファベットの頭文字をとって「UD(ユーディー)」とも呼ばれています。
このユニバーサルデザインを提唱したのは、ノースカロライナ州立大学(アメリカ)のロナルド・メイス氏で、体に障がいを持つ彼は、1980年代にそれまでのバリアフリーの概念に代わって、ユニバーサルデザインを提唱しました。
ユニバーサルデザインは、Universal(普遍的な、万人の、万能の)とDesign(設計、構想、計画)という2つの英語が合わさったもので、そのアルファベットの頭文字をとって「UD(ユーディー)」とも呼ばれています。
このユニバーサルデザインを提唱したのは、ノースカロライナ州立大学(アメリカ)のロナルド・メイス氏で、体に障がいを持つ彼は、1980年代にそれまでのバリアフリーの概念に代わって、ユニバーサルデザインを提唱しました。
シャンプー容器の突起
シャンプー容器には、突起がついていますが、リンスの容器には、この突起がありません。
これは、触っただけで同じような形をしたリンスの容器と区別するためで、目の不自由な人だけでなく、頭を洗っているときなどの目をつぶっている場合にもシャンプーとリンスを区別することができます。
これは、触っただけで同じような形をしたリンスの容器と区別するためで、目の不自由な人だけでなく、頭を洗っているときなどの目をつぶっている場合にもシャンプーとリンスを区別することができます。
点字がついたアルコール飲料(カン)
缶ビールなどのアルコール飲料(カン)の上部に、「ビールです」の表記と点字の突起がついているものがあります。
これは、この商品はアルコール飲料であることが分かるためで、目の見えない人や子どももジュースなどと区別ができるようになっています。
7-NaNa-鍼灸院 川西院の鍼灸治療では、前述にもあったように、問診や触診も丁寧に行い、ご来院いただく患者様の症状の改善に取り組んでおります。
症状がたくさんあったり、うまく説明できない場合(なんとなくだるい等)であっても、しっかりと身体を確認しながら施術をさせていただきますので、安心してお問い合わせ・ご来院くださいね。
これは、この商品はアルコール飲料であることが分かるためで、目の見えない人や子どももジュースなどと区別ができるようになっています。
7-NaNa-鍼灸院 川西院の鍼灸治療では、前述にもあったように、問診や触診も丁寧に行い、ご来院いただく患者様の症状の改善に取り組んでおります。
症状がたくさんあったり、うまく説明できない場合(なんとなくだるい等)であっても、しっかりと身体を確認しながら施術をさせていただきますので、安心してお問い合わせ・ご来院くださいね。