こんにちは。
あっという間に8月も中旬に入り、激しい夕立と酷暑が毎日続きますね。
体調を崩しやすい時期でもありますので、熱中症対策を万全にお過ごしくださいね。
今日は「聴覚の老化」についてご紹介したいと思います。
(1)聴覚の老化とは
聴覚の機能は、自分が気付かないうちに老化が進み、音が聞こえにくくなる可能性があります。
聴覚の老化による難聴には、「感音性難聴」、「伝音性難聴」、「混合性難聴」の3種類があります。
聴覚の老化による難聴には、「感音性難聴」、「伝音性難聴」、「混合性難聴」の3種類があります。
<感音性難聴>
内耳(蝸牛)や蝸牛神経、脳での障害による難聴です。
内耳の蝸牛にある有毛細胞の減少により、音の情報が神経に上手く伝わらなくなります。そして、神経や脳の機能も低下していきます。
また、有毛細胞は蝸牛の入り口にあるものから損傷していくため、高い音から聞こえが悪くなっていきます。音の情報を正常に神経へ伝えることができず、脳で音の大きさの感知や音の位置を特定することが正常に行われないため、小さい音が聞こえづらくなったり、大きな音がうるさく感じることがあります。
感音性難聴では、雑音などの聞き分けができなかったり、音は聞こえても言葉が聞き取れないなどの症状が多くみられるようになります。
内耳の蝸牛にある有毛細胞の減少により、音の情報が神経に上手く伝わらなくなります。そして、神経や脳の機能も低下していきます。
また、有毛細胞は蝸牛の入り口にあるものから損傷していくため、高い音から聞こえが悪くなっていきます。音の情報を正常に神経へ伝えることができず、脳で音の大きさの感知や音の位置を特定することが正常に行われないため、小さい音が聞こえづらくなったり、大きな音がうるさく感じることがあります。
感音性難聴では、雑音などの聞き分けができなかったり、音は聞こえても言葉が聞き取れないなどの症状が多くみられるようになります。
<伝音性難聴>
外耳や中耳の障害による難聴です。
加齢により体の代謝が低下すると、外耳にある耳垢腺という場所から異物を耳垢として排出することができなくなり、外耳の手前で排出されていた異物などのゴミが奥に入り込むため、鼓膜を塞いでしまうのです。
そのため、小さな音では鼓膜が振動を伝えることができず、大きな音でないと聞き取りづらくなってしまいます。
また、異物が溜まり中耳に細菌が増殖することで、炎症が起こりやすくなります。悪化すると鼓膜に穴が開いてしまい、放っておくと耳小骨まで壊れ重度の難聴へと進行してしまうため、注意が必要です。
加齢により体の代謝が低下すると、外耳にある耳垢腺という場所から異物を耳垢として排出することができなくなり、外耳の手前で排出されていた異物などのゴミが奥に入り込むため、鼓膜を塞いでしまうのです。
そのため、小さな音では鼓膜が振動を伝えることができず、大きな音でないと聞き取りづらくなってしまいます。
また、異物が溜まり中耳に細菌が増殖することで、炎症が起こりやすくなります。悪化すると鼓膜に穴が開いてしまい、放っておくと耳小骨まで壊れ重度の難聴へと進行してしまうため、注意が必要です。
<混合性難聴>
混合性難聴は、感音性難聴と伝音性難聴が合併した難聴です。両方を併せ持つ混合性難聴は、外耳または中耳と、内耳の両方に障害が起きるため、高い音と小さい音が聞こえにくくなります。
~ヘッドホン難聴~
近年、携帯型音楽プレーヤーやスマートフォンなどで音楽を大音量で聞くことにより起こる「ヘッドホン難聴」が増えています。人が出す大きな声は80~100デシベルといわれていますが、ヘッドホンで音楽を聞くとき、大きな声で呼びかけられないと聞こえないほどの音量にしている人がいます。このときの音量は平均して80~100デシベルに相当するため、日常的にヘッドホンで音楽を聴いている人は、騒音を毎日耳にしているのと同じことになります。ヘッドホンから流れる大きな音を毎日聞き続けてしまうことで有毛細胞の損傷が進み、死滅してしまう恐れがあります。
ヘッドホンで音楽を聞くときは、周りの音で妨げられないような静かな場所でなるべく音量は控えめにしましょう。また、長くヘッドホンで音楽を聞いたときは、耳を休めてあげることも必要です。
ヘッドホンで音楽を聞くときは、周りの音で妨げられないような静かな場所でなるべく音量は控えめにしましょう。また、長くヘッドホンで音楽を聞いたときは、耳を休めてあげることも必要です。
(2)聴覚の老化に早く気付く
難聴は、聴覚の老化がすでにはじまっているサインです。
難聴を放っておくと、神経や脳も機能が低下していくため、次第に普段会話をしている音域から、低い音域まで聞き取りにくい範囲が広がっていきます。
聴覚の老化が進まないように早期に気が付き予防することが大切です。
次のチェック項目に1つでも当てはまる場合、難聴の可能性がありますので注意が必要です。
難聴を放っておくと、神経や脳も機能が低下していくため、次第に普段会話をしている音域から、低い音域まで聞き取りにくい範囲が広がっていきます。
聴覚の老化が進まないように早期に気が付き予防することが大切です。
次のチェック項目に1つでも当てはまる場合、難聴の可能性がありますので注意が必要です。
<日常生活における聴覚老化チェック>
①早口で話されると、声が大きくても分かりづらい
②呼び掛けられたのに、気付かずにいることが多くある
③静かな場所なら問題ないが、周りが騒がしいと何度も聞き返してしまう
④きちんと聞き取れずに、あいまいに「そうだね」と返事をすることがある
⑤知っている内容なら聞き取れても、聞いたことがない話だと聞き取れない
②呼び掛けられたのに、気付かずにいることが多くある
③静かな場所なら問題ないが、周りが騒がしいと何度も聞き返してしまう
④きちんと聞き取れずに、あいまいに「そうだね」と返事をすることがある
⑤知っている内容なら聞き取れても、聞いたことがない話だと聞き取れない
<難聴レベル>
音の大きさはデシベルという単位で表されますが、日本では、難聴の基準をデシベルで表しています。
難聴レベルの基準の目安は以下になります。
【音の大きさ・音圧(dB)】【難聴レベル】【聞こえの程度】
~30dB 正常 問題なく聞こえる、ささやきが聞こえる
31~40 軽度難聴 小さな音や雑音が多い場所は聞き取りづらい、会議などで同時に発言されると聞き取りづらい
41~70 中度難聴 テレビの音が大きいといわれる、大きな声ではないと聞き取りづらい
71~90 高度難聴 耳元ではないと聞き取れない、大きな声でも聞き取れないことがある
91~ 重度難聴 大きな声でも聞き取れない、耳元で話しても聞こえない
難聴レベルの基準の目安は以下になります。
【音の大きさ・音圧(dB)】【難聴レベル】【聞こえの程度】
~30dB 正常 問題なく聞こえる、ささやきが聞こえる
31~40 軽度難聴 小さな音や雑音が多い場所は聞き取りづらい、会議などで同時に発言されると聞き取りづらい
41~70 中度難聴 テレビの音が大きいといわれる、大きな声ではないと聞き取りづらい
71~90 高度難聴 耳元ではないと聞き取れない、大きな声でも聞き取れないことがある
91~ 重度難聴 大きな声でも聞き取れない、耳元で話しても聞こえない
(3)聴覚老化を予防する
<音を積極的に聞く>
音を聞かなくなってしまうと、音を認識する脳の部位が、活動を低下させてしまいます。音が最近聞こえづらくなったと感じたとき、鈴の音や音楽など、好きな音を耳から10cm、20cmと、少しずつ離して聞くことを慣らしてみてください。すると、その音に対して敏感になっている脳が一生懸命音をとらえようとします。
好きな音を毎日、ほんの数分でもよいので耳にすることを心掛けましょう。脳の働きが高まり、聞こえづらさが解消されていきます。
好きな音を毎日、ほんの数分でもよいので耳にすることを心掛けましょう。脳の働きが高まり、聞こえづらさが解消されていきます。
<正しい耳掃除をする>
毎日耳掃除をしている人は要注意です。耳掃除のやり過ぎはかえって危険です。耳垢には耳を守るための大切な役割もあります。耳掃除の正しい方法を覚え、耳の健康を維持していきましょう。
●耳垢の役割
分泌物により適度な粘着性のある耳垢は、耳の穴に侵入したゴミやホコリを吸着する役割を持っています。そして外耳道を通って外へ外へと流れて、それらを耳垢として運び出してくれます。
外耳道表面や鼓膜の外側は比較的薄い皮膚組織であるため、耳垢はそれらを物理的に保護して、分泌液によって湿潤に保っています。また、耳垢には感染防御の役割もあり、耳垢の成分は酸性で、中にはリゾチームやIgAなどが含まれるため、抗菌作用も併せ持っています。
●正しい耳掃除の方法
耳の入り口から約3.5cm先には鼓膜があります。そこまで達しないように注意しましょう。耳垢腺(汗腺の一種)という耳垢をつくるための場所が外耳道の外側から3分の1部分であるため、耳垢が溜まるのは入口から約1.5cmまで、およそ綿棒の頭一つ分と覚えておきましょう。
耳には自浄作用があり、耳垢を自然と体外へ排出する働きがあります。そのため、月1~2回の掃除で十分です。耳の奥まで耳掃除をやり過ぎると、せっかく外に出ようとしていた耳垢を奥へと押し込んでしまい、耳が聞こえづらくなってしまいます。
また、耳垢はカサカサとした乾性耳垢と、ベトベトとしたアメ状の湿性耳垢の2種類に分けられます。日本人の約7~8割が乾性耳垢ですが、欧米では湿性耳垢が多いといわれ、これら性質は遺伝によって決定されます。この乾湿の違いは、耳垢腺からの分泌物の量の差や、耳垢腺自体の数によります。
乾性耳垢の人は、耳かきまたは綿棒で耳の穴の外側1.5cmほどの部分を耳の壁をなぞるようにやさしく外に向かって掃くようにして耳垢を掻き出します。
湿性耳垢の人は、綿棒をそっと耳の穴へ1.5cmほど入れたら、らせんを描くように外に向かって3~4回拭き取りましょう。
●耳垢の役割
分泌物により適度な粘着性のある耳垢は、耳の穴に侵入したゴミやホコリを吸着する役割を持っています。そして外耳道を通って外へ外へと流れて、それらを耳垢として運び出してくれます。
外耳道表面や鼓膜の外側は比較的薄い皮膚組織であるため、耳垢はそれらを物理的に保護して、分泌液によって湿潤に保っています。また、耳垢には感染防御の役割もあり、耳垢の成分は酸性で、中にはリゾチームやIgAなどが含まれるため、抗菌作用も併せ持っています。
●正しい耳掃除の方法
耳の入り口から約3.5cm先には鼓膜があります。そこまで達しないように注意しましょう。耳垢腺(汗腺の一種)という耳垢をつくるための場所が外耳道の外側から3分の1部分であるため、耳垢が溜まるのは入口から約1.5cmまで、およそ綿棒の頭一つ分と覚えておきましょう。
耳には自浄作用があり、耳垢を自然と体外へ排出する働きがあります。そのため、月1~2回の掃除で十分です。耳の奥まで耳掃除をやり過ぎると、せっかく外に出ようとしていた耳垢を奥へと押し込んでしまい、耳が聞こえづらくなってしまいます。
また、耳垢はカサカサとした乾性耳垢と、ベトベトとしたアメ状の湿性耳垢の2種類に分けられます。日本人の約7~8割が乾性耳垢ですが、欧米では湿性耳垢が多いといわれ、これら性質は遺伝によって決定されます。この乾湿の違いは、耳垢腺からの分泌物の量の差や、耳垢腺自体の数によります。
乾性耳垢の人は、耳かきまたは綿棒で耳の穴の外側1.5cmほどの部分を耳の壁をなぞるようにやさしく外に向かって掃くようにして耳垢を掻き出します。
湿性耳垢の人は、綿棒をそっと耳の穴へ1.5cmほど入れたら、らせんを描くように外に向かって3~4回拭き取りましょう。
<聴覚機能をよくするマッサージ>
耳につながる血管や脳の血液の流れをよくして、聴覚の老化を防ぎましょう。
●耳マッサージ
耳周りの血行を促進して、耳の機能低下を防ぎましょう。
・耳シェイク
①両手の人差し指と中指でチョキのポーズをつくり、耳を挟むように置きます。
②回すようにほぐしていきます。
・耳引っ張り
①耳全体を上下左右に軽く引っ張ります。
②両手の平で耳の穴を塞ぎ、2秒後パッと離します。
・耳さすり
①両手の親指を耳の裏、人差し指を耳の前に置きます。
②耳の裏全体と耳の付け根、耳の前を優しくさすります。
・耳の穴を刺激する
①両手の小指の先を耳の穴に当てます。
②耳の穴の上下左右を、ツボを押すように軽く押します。
●頭皮マッサージ
頭には耳によいツボが数多くあります。
頭皮をまんべんなくマッサージすることで、脳への血流がよくなり、自律神経を司る視床下部の働きが活性化されます。
●頸椎マッサージ
首の骨である頸椎の両脇には、椎骨動脈という血管が走っており、この血管の末端が耳につながっています。そこで、頸椎を優しく揺することで、血液の流れを促します。
①片手の手のひらを頸椎を包むように当てます。
②頸椎の上の部分、中央、下と3カ所、優しく左右にシェイク(振動を加えて揺する)します。全体で1分行ってください。
耳や聴覚の機能を維持するために、今できることを実践していきましょう。
7-NaNa-鍼灸院川西院では耳鳴りやストレス難聴の改善も鍼灸治療でお手伝いしておりますので、お困りごとがあればお気軽にご連絡くださいね。
●耳マッサージ
耳周りの血行を促進して、耳の機能低下を防ぎましょう。
・耳シェイク
①両手の人差し指と中指でチョキのポーズをつくり、耳を挟むように置きます。
②回すようにほぐしていきます。
・耳引っ張り
①耳全体を上下左右に軽く引っ張ります。
②両手の平で耳の穴を塞ぎ、2秒後パッと離します。
・耳さすり
①両手の親指を耳の裏、人差し指を耳の前に置きます。
②耳の裏全体と耳の付け根、耳の前を優しくさすります。
・耳の穴を刺激する
①両手の小指の先を耳の穴に当てます。
②耳の穴の上下左右を、ツボを押すように軽く押します。
●頭皮マッサージ
頭には耳によいツボが数多くあります。
頭皮をまんべんなくマッサージすることで、脳への血流がよくなり、自律神経を司る視床下部の働きが活性化されます。
●頸椎マッサージ
首の骨である頸椎の両脇には、椎骨動脈という血管が走っており、この血管の末端が耳につながっています。そこで、頸椎を優しく揺することで、血液の流れを促します。
①片手の手のひらを頸椎を包むように当てます。
②頸椎の上の部分、中央、下と3カ所、優しく左右にシェイク(振動を加えて揺する)します。全体で1分行ってください。
耳や聴覚の機能を維持するために、今できることを実践していきましょう。
7-NaNa-鍼灸院川西院では耳鳴りやストレス難聴の改善も鍼灸治療でお手伝いしておりますので、お困りごとがあればお気軽にご連絡くださいね。