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東洋医学について

こんにちは。

あっという間に4月ですね。

すっかり春になりましたが、花粉症などは大丈夫でしょうか?

7-NaNa-鍼灸院川西院がある多田駅付近には桜通りがあり、

とても綺麗に桜が咲いています。

今回のブログは、東洋医学についてです。

鍼灸治療では東洋医学の考え方を用いて、

患者様に使うツボを決める場合もあります。

東洋医学とはどのような考え方なのか、詳しくご説明致しますね。

東洋医学とは

私たちの生活に関わる医学には大きく分けて西洋医学と東洋医学の2種類があります。
西洋医学は、皆様が病気や痛みが出たときに思い浮かぶ、
病院へ行き、お薬や患部に直接アプローチする手術で症状を改善していく。などのおそらく一般的な医学になります。
西洋医学が病気やケガの治療を目的にしているのに対し、
東洋医学では、病気やケガの原因が何であるのか突き止め、
その原因の除去を目的にしています。
病気やケガの根本的な原因を探るため、
東洋医学では患部だけではなく全身を診てから治療法を判断します。
患部以外の状態が、病気やケガの原因になることがあるからです。
東洋医学は治療にあん摩や漢方、鍼灸などを用いるのが特徴になります。
よく聞かれる「ツボ」なども、東洋医学の考え方のひとつです。
西洋医学と東洋医学は、どちらが良い悪いというものではありません。
西洋医学には短い時間で病気に直接治療できるという良さがあり、
東洋医学の治療は時間がかかるものの、体に負担がかかりにくく、再発しづらいという良さがあります。
具体的には、西洋医学は病名の特定や急性の外傷に有効で、
東洋医学は病気の予防や治療後のケア、原因のはっきりしない病態に向いています。

東洋医学の考え方

東洋医学の考え方の特徴としては、
「身体の不調を内側から根本的に治す」「患部だけではなく全身を診る」「病気を未然に防ぐ」というものがあります。

「身体の不調を内側から根本的に治す」とは、
例えばある患者様が喘息とアトピー性皮膚炎を患っていると仮定する場合、
西洋医学なら、喘息といえば呼吸器科、アトピー性皮膚炎なら皮膚科で別々の病気として治療に当たります。
一方で東洋医学は、喘息やアトピー性皮膚炎という病気を患っている、
人間そのものの生命力(免疫力・自然治癒力)に着目し、
その人が有している生命力を鍼灸治療などで高めることで、
病気の治療を行なっていきます。
「患部だけではなく全身を診る」とは、
例えばある患者様が腰痛でご来院されたと仮定する場合、
東洋医学の考え方としては、腰痛は様々な原因で起こります。
長時間の同一姿勢や、下肢の疲労、内科疾患から来るものもあり、
原因になっている疾患の施術をして、根本から改善していく必要があります。
特に腰痛は腎臓の疾患と関係が深いので、腎臓の機能を高める施術は必須になります。
「病気を未然に防ぐ」とは、
病気になってからお薬や手術などで治す西洋医学とは違い、
病気になる前に治癒力を高めて健全な体質に整えておく。という考え方です。
病院で検査をしても異常がないのに
なんとなく体がだるい、やる気が出ない、イライラする、頭が重い、手足がしびれる等の症状(不定愁訴)がある患者様は多くいらっしゃいます。
鍼灸ではこのようなときでも症状や顔色、舌、脈等から身体の弱っている部分を捕らえて未病が病気にならないように予防します。

五臓六腑の考え方

東洋医学では、人間の内臓のことを五臓六腑(ごぞうろっぷ)と表現をします。
東洋医学の概念では、人の身体は、内臓、四肢、百骸(百の骨)、五官、皮毛、筋、肉、血、脈などで構成されていると考えられています。
このなかで内臓は、人間の身体の臓器(内臓)をその性質と機能から、
5つのグループ「肝、心、脾、肺、腎」「胆、小腸、胃、大腸、膀胱」の五腑に「三焦」を加えた6つの「腑」に分けられます。

東洋医学と西洋医学では、この臓器の捉え方が異なり、
西洋医学の場合、内臓は物質として捉えているのに対し、
東洋医学でいう「臓腑」はその生理機能の面から分類しています。
同じ名称でも同一ではなく、置き換えることはできません。
東洋医学では、病変は五臓六腑の不調和により引き起こされると考えており、
患者様の症状や顔色、舌、脈等でどの臓腑が弱っているのかを見極め
証を立てていきます。
証はどの臓腑に異常があるのかを表わしており、
どのツボを用いるかも同時に示しています。
例えば、腰は腎臓と関係が深い為、
腰痛の患者様には腎経(足の少陰腎経)のツボ等を使います。

このような考え方で7-NaNa-鍼灸院川西院では鍼灸治療の際に
使うツボを決めています。
そのため、腰痛がお悩みの患者様にも
腰のみの施術ではなく足やおなかにも鍼をうつことが、改善への近道
になってきます。
局所治療でも、痛みの減少は可能ですが、
普段の生活で再び痛みが出てしまうことが多くあります。
東洋医学を用いて、根本からの改善をおすすめします。
鍼灸治療を体験したことがない方は、
東洋医学のすごさを是非ご体験ください。