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小児鍼について

こんにちは。

あっという間に8月に入りましたね。

7-NaNa-鍼灸院川西院では

「夏バテ」、「熱中症」などといったワードを口にする機会が増えました。

自分の体調をきちんと気にしつつ、水分補給や体温調節を心がけて下さいね!

今回のブログは子どもに施術する「小児鍼」についてです。

子どもに鍼を刺すの?痛みはあるの?など

様々な疑問などから小児鍼に一歩踏み出せずにいる方は

是非、このブログを読んで頂きたいです。

小児鍼とは

小児鍼(小児はり)とは、
生後1ヶ月の乳幼児から始められる鍼灸治療 で、
江戸時代から続けられている治療のひとつです。
肩凝りや腰痛の改善や痛みの緩和(鍼灸治療)とは異なり、
免疫を高め、健やかな成長を目的としています。
使用する鍼や技法も一般的な鍼治療とは異なり、鍼を身体に刺さずに、
専用の鍼で皮膚をさする、あるいは皮膚にトントンと当てるだけの技法です。

どんな症状に効果的?

疳(かん)の虫 (キーキーと泣き叫ぶ、かみつく、イライラする、物を投げる、壁や物に頭をぶつけるなど)
チック症 (不規則で突発的な身体の動きや発声が、本人の意思とは関係なく繰り返し起きてしまうこと。
例:まばたき、顔をしかめる、咳払い、舌を鳴らす)
夜泣き、便通不良、風邪を引きやすい、お腹が弱い、
夜間尿(おねしょ)、アトピー性皮膚炎など
様々な症状に効果的です。

なぜ効果があるのか?

皮膚への柔らかい刺激は、交感神経に伝わり、交感神経によって中枢へ、中枢から内臓へと刺激が伝わります。
この経過から皮膚刺激は交感神経→中枢→内臓を刺激し、
その作用を調整し、かつ良好にします。
高ぶった神経を鎮め、自律神経を調節することで、
内臓の働きを良くして消化、吸収、発育作用を促し、身体の抵抗力を増強して、小児の病を防ぎ、子どもがもともと持っている自然治癒力を高めることを手助けします。
治療頻度は症状によって様々ですが、例えば夜泣きの場合は週に2回~1回の治療が必要なことが多いです。
症状の緩和によって保護者の方と相談しながら頻度を減らしていきます。
1回の治療は年齢や症状によって5分~30分となります。(初回を除く)

小児鍼のメリット

●痛みを感じにくい
7-NaNa-鍼灸院では、小児鍼は身体に刺さずに、皮膚をさする施術を行なっています。
イチョウ型のヘラのようなタイプでさすったり、ローラーに突起が粒のようについているタイプでコロコロと接触刺激を与えます。
そのため、お子さまのお肌を傷つけたり、痛い思いさせることはありません。

●薬を使わず症状を改善出来る
飲み薬や漢方薬を使用せずに症状を改善できる為、副作用の心配もありません。

●お母さん、お父さんの心身も健やかになる
子どもの症状が改善することにより、 親御さんの不安や睡眠不足が解消されます。
また、子どもと一緒に鍼灸院に通うことで、鍼灸師に育児に関するお悩みを話せる機会にもなります。
当院では、スプーンや歯ブラシなど、お家にある小児鍼の代わりになるものを使った、
親御さんが子どもに気軽に行えるような簡単なアレンジをお伝えしますので
自宅でも子どもとスキンシップをとる時間に、是非行なっていただけたらと思います。
お子様の背中やおなかなどに毎日小児鍼を行なっていると、身体の少しの変化などに気づけるようになる方が多く、体調の変化を敏感に察知することが出来ます。
子どもも、お母さんに優しく触れられていることでとても安心し、情緒も安定してきます。

効果的なツボ

・身注(しんちゅう)
首の後ろの一番飛び出ている背骨から下に向かい、3つ目と4つ目の間の背骨の出っ張りの間のくぼみにあります。
このツボは別名「ちりげ(散り気)」とも言います。
東洋医学で病気の原因と言われている「邪気」を散らすツボと言われており
子どもの身体を丈夫にする虚弱体質改善のツボです。

・小児斜差(しゃさ)の灸
男児:左肝兪 右脾兪
女児:右肝兪 左脾兪
2~3才の小児常用の灸穴として有名で、とくに疳の虫に効果的です。
<肝兪(かんゆ)>
肩甲骨の下のラインから指3本分下で、背骨から指2本分外側
<脾兪(ひゆ)>
肝兪がある第9胸椎から背骨3つ下で、背骨から指2本分外側

7-NaNa-鍼灸院川西院では、 女性鍼灸師 が常駐しております。
アットホームな空間で日々の疲れを癒やしていただき、
元気で輝く毎日のお手伝いを致します。
コロナウイルス感染防止対策を徹底していますので安心してご来院頂けたらと思います。