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頭痛について

実は「頭痛」と一言で言っても、いくつかの種類があることはご存じですか?

それぞれ、痛み方や症状などが違ってくるため、自分の症状などを当てはめながら自分に合った予防策、改善策をするように心がけましょう。

頭痛の種類

①緊張型頭痛
頭全体が締め付けられるような痛み があります。
身体的、精神的ストレスや長時間同じ姿勢が続く、枕が合っていない、などから首や肩、頭の筋肉が緊張し、血流が悪くなることが原因です。
また、パソコンや携帯画面の見過ぎなどによる目の疲労が筋肉を緊張させて血流を悪くすることも原因のひとつと考えられています。

②片頭痛(偏頭痛)
「片頭痛」は「偏頭痛」とも言い、主に目のあたりからこめかみあたりに ズキズキと脈を打つような痛み があります。
男性に比べて女性に多くみられる頭痛で、対比は(男)1対(女)4ほどと言われています。
はっきりとした原因は明らかにされていませんが、脳に血液を送る血管が拡張し、炎症を起こして痛みが発生する説や、片頭痛は生理周期にも関連して起こることから女性ホルモンにも関係しているのではないかと考えられています。
また、片側に痛みが現れることが多いですが、両側から痛むこともあります。
痛みが起きる前兆として、閃輝暗点(せんきあんてん)といい視野の中にチカチカと光が出現し、
痛みが起きると、吐き気が強く、光や音、においに敏感になるのが特徴です。


③群発頭痛
片方の目をえぐられるような激しい痛み があります。
女性に比べて男性に多くみられる頭痛で、対比は(男)6対(女)1ほどと言われています。
約1ヶ月もの間、毎日のようにほぼ決まった時間に15分~3時間ほどの痛みが出現します。群発頭痛が出現するのは年に1~2回、または数年に1回など人それぞれです。
睡眠中や明け方に発症することが多く、はっきりとした原因は明らかにされていませんが、目のすぐ後ろにある太い血管が拡張し、その周辺に炎症が生じて、神経を刺激するためと考えられています。
痛みは目の奥だけでなく、目の周囲、前頭部、側頭部、頬まで痛む場合もあり、
目の充血や涙、鼻詰まり、鼻水などを伴うこともあります。

④ 二次性頭痛
頭痛の中には放っておくと生命の危険に関わる病気がひそんでいることもあります。
・くも膜下出血による頭痛
かなづちで殴られたような激烈な痛み で、意識を失ったり、ひきつけを起こす場合もあります。
・脳腫瘍による頭痛
1ヶ月の間で頭痛の症状がどんどんひどくなっていき、嘔吐、視覚異常、麻痺、ひきつけなどの兆候が現れるケースもあります。
・髄膜炎による頭痛
風邪の症状と似た発熱と頭痛、吐き気や後頭部から首筋が硬くなるなどの症状が現れます。
これらの頭痛が疑わしい場合は医療機関を受診して下さい。

頭痛の予防策

①緊張型頭痛
・長時間同じ姿勢をとらない
お仕事などで長時間同じ作業をする際は、猫背、足を組むなどの姿勢は避け、正しい姿勢(背筋をまっすぐにして顎を引く)を意識しましょう。
また、座りながらでも、かかとを上げる、足首を回す、伸びをするなどできる範囲でこまめに身体を動かしましょう。
・肩や首を冷やさない
血流の流れをよくして、筋肉の凝りにくい身体作りをしましょう。
ぬるめの湯船にゆっくり浸かり身体を温めるとさらに予防になります。
・枕の高さを調節する
頭の位置が高くなりすぎる枕は、寝ている間姿勢が悪い状態になり、筋肉の緊張を強めてしまいます。

②片頭痛
・血管の収縮を抑える作用などがある食品をできるだけ積極的に食べてみましょう。
●ビタミンB2:豚肉、卵、大豆、焼海苔、うなぎ、ごま
●マグネシウム:ほうれん草、牡蠣、大豆製品、魚介類
●ビタミンC:イチゴ、じゃがいも、緑茶
●ビタミンE:大豆、うなぎ、しじみ、落花生
●ビタミンA:バター、牛乳、卵黄、にんじん、ほうれん草
●トリプトファン:牛乳、大豆、果実
また、以下の食品は血管を拡張させる物質の為、多く摂取すると頭痛の誘発に繋がります。
●アルコール
●チラミン:チョコレート、チーズ、ワイン、レバー、キムチなど
●亜硝酸ナトリウム:ハム、ソーセージ、いくら、たらこなど
●グルタミン酸ナトリウム:インスタント食品、スナック菓子など

③群発頭痛
・飲酒を控える
飲酒をすると、群発頭痛の要因になる可能性が大きく、頭痛が起きている時に飲酒すると頭痛が悪化する場合が多いので、控えましょう。

頭痛の改善策

①緊張型頭痛
・鍼灸治療
主に頭、首、肩の筋緊張の改善、血行改善をして、目まわりや自律神経など頭痛の原因をさぐり施術していきます。
マッサージでは届かない深部の筋肉に直接アプローチ出来る為とても効果的です。
・ストレッチをする
デスクワーク中などに、頭の重さや肩凝りを感じたら、簡単なストレッチをしたり、
可能であればホットタオルなどで凝りや痛みを感じる場所を蒸しタオルなどで温めることも効果的です。

②片頭痛
・鍼灸治療
三叉神経の興奮を抑えることにより血管拡張を鎮め、痛みの寛解、
頭部以外への血流誘導を促す施術をしていきます。
また、鍼灸をすることにより、自律神経が整い、女性ホルモンのバランスも整います。
・冷やす
緊張型頭痛とは違い、片頭痛の症状を和らげたい時は痛む場所を冷たいタオルなどで冷やし、
血流の流れを悪くすることで血管拡張を鎮めます。
・光や音、においに注意
普段は気にならない光や音、においなどの環境の変化に敏感に反応して、頭痛が起こるきっかけになりやすいです。

③群発頭痛
・鍼灸治療
片頭痛同様、血管拡張を鎮めて痛みの寛解、
目の充血や涙、鼻詰まり、鼻水などの併発を防ぎます。

頭痛に効果的なツボ

・風池(ふうち)
後頭部の真ん中にある2本の太く堅い筋肉が頭につながるところから、指1本分外側、後頭部の下ぎわのくぼみ
・完骨(かんこつ)
耳のすぐ後ろの出っ張った骨の膨らみ(乳様突起)の下の後ろ側

これらのツボは指で「少し痛いけど、気持ちいいな」と感じるくらいの力加減で押すと効果的です。
他にも頭痛に効くツボが沢山あり、
宝塚院、川西院では頭痛の種類や症状に合わせた施術を行ないます。
頭痛でお悩みの方は是非ご来院下さい。